Phoenixミッション、この冬にミッション終了の可能性大

Space.com(10/8)
火星での水探査のために極地に着陸したPhoenixは、既に2回のミッション延長を実施してきているが、極地の冬が近づき、太陽が昇らなくなることで太陽電池パドルの発電量が低下している。当初3300Wだった発電量は9月13日には2400Wとなっている。発電量が1000W以下となると再起動不能になると見られるが、11月中旬〜下旬にこの発電量まで落ち込む見通し。サンプリング作業は10月中に終了させ、11月以降は気象観測ステーションとして電力が持つ限りミッションを継続する予定。
なお、春が来たときに再起動にはトライするものの、冬の間にCO2の霜が蓄積すると見込まれることや、冬の間の気温が基板のガラス化温度以下(-100〜-125℃程度以下)まで下がると見込まれることから、見込みは薄いと見られている。