OSC社,Intelsat社用New Dawn衛星のアンテナ展開失敗は設計不良との原因調査を完了。

SpaceNews(8/5)
Cバンドアンテナの展開に失敗し、Kuバンドアンテナも当初うまく開かなかったもの。原因は、スプリング駆動のアンテナ展開装置が、アンテナ背面の温度調整用ブランケットと絡まったことと特定。Kuバンドは展開後に使用予定だった詳細方向調整用駆動装置を動かして展開に成功した。
原因は、アンテナの設計変更によりブランケットのベントホールの配置を変更したことで、軌道上での残留エアの場所が従来から変わったことで、アンテナ展開状態での熱真空試験は実施していなかった(チャンバーサイズの制約による)ことから、製造試験では判明しなかった。
本事象でNew Dawnのサービスライフは当初計画の15年から2年程度短くなる予定(Cバンドアンテナを展開しようとして実施したマヌーバで1年分、Cバンドアンテナを展開せずに軌道上運用することによる推進薬消費の増加分で1年分)。