SpaceX社, Falcon 9ロケットの打上げ前射点燃焼試験準備中に爆発、衛星とロケットを喪失

Spaceflightnow(9/1) SpaceNews(9/1)
イスラエルSpacecom社のAmos-6衛星を搭載した状態で推進薬充填を実施していたところ、計画着火時間の約8分前に、2段LOXタンク近傍で爆発が発生。
ビデオ:http://spaceflightnow.com/2016/09/01/video-falcon-9-rocket-explodes-on-the-launch-pad/
SpaceX社では打ち上げ前の短秒時燃焼試験を初号機から継続しているが、2014年からはペイロードを搭載した状態で実施していた。Amos-6衛星は約$200M。今回の爆発はリフトオフ前に発生したため打上げ保険は適用されず、打ち上げまでの整備期間にSpacecom社がどれだけの保険をかけていたかは現時点不明。
:他ロケットでのWDR実施状況等:SpaceNews(9/2)
Spacecom社の株価はこれにより9%超下落した。また、Spacecom社は本衛星の打ち上げ成功を持って、中国企業に売却される予定だったが、この事故で売却交渉は中断された。
:株価影響:SpaceNews(9/1)
この事故で射点のSLC40が損傷し復旧に時間を要すると想定されることから、SpaceX社ではFalcon Heavy用に整備したKSC LC-39A射点で飛行再開することを検討している(Antaresの事故では射点復旧に1年を要した)。
:射点変更検討:SpaceNews(9/2)