中国, 長征5号ロケット2号機の打ち上げに失敗. 1段エンジンに問題

Spaceflightnow(7/2) SpaceNews(7/2) AviationWeek(7/3)
公式の発表はないが、1段燃焼終了が事前公表より1分以上遅いこと、管制室の画像でテレメトリデータが計画軌道を外れていること、オンボードカメラ画像で1段フェーズ末期にガスのプルームが見えること、から、1段エンジンYF-100(LOX/LH2,LOXリッチ2段燃焼サイクル)に問題が発生したものと推定される。
中国では、長征3Aロケットの失敗に続く失敗で、2週間で2回目のロケット打ち上げ失敗となった。

また、今回搭載していた衛星は新型の大型バスDFH-5とホールスラスタによる電気推進装置を使った量子暗号通信衛星Shijian 18であり、これらの技術実証も遅れることになる。DFH-5は(情報に変動はあるが)打上げ時質量8ton,搭載ペイロード1.5ton,パイロード消費電力18kW級とされている(AviationWeek(7/7))。

コメント

軌道が示された管制室の写真がNASA Spaceflightの記事にあります。

ほぼパーキング軌道高度まで到達した段階で高度が低下していること、および、同じタイミングで速度が上がるべきところが上がっていないこと、が見て取れます。