EUがヒドラジンの使用を2021年に禁止した場合の影響

SpaceNews(10/25)
ADS社の講演。宇宙業界が例外として使用を認められたとしても(認められる見通し)、ヒドラジンの費用が高騰するため、欧州の宇宙企業にとって深刻な弱みとなる可能性がある。同社の予測では、欧州の年間の損失は、推進システム企業が300Mユーロ、ロケット製造企業が200Mユーロ、打ち上げサービスプロバイダーが500Mユーロ、これらに伴う地元企業が$1B。
グリーンプロペラントとして開発されているHANやANDは未だヒドラジンを代替できるレベルには至っておらず、特に、着火時に加温する必要があることが難点で、小型衛星には使用できても大型衛星への適用できる技術レベルに至っていない。