Orbital ATK社, Minotaur-CロケットでPlanet社の衛星10機を打ち上げ

Spaceflightnow(10/31) Spaceflightnow(10/30) SpaceNews(10/31)
Minotaur-Cは、Taurus XLロケットを改修・改名した4段式固体ロケット。Taurus XLロケットは、フェアリング分離不良で、2009年にNASAのOCO衛星の打ち上げに失敗し、2011年にもNASAのGloryの打ち上げに失敗した。その後、フェアリングアビオニクス機器を改修し、商業打上げ用として改名された(Minotaur-C の"C"は"commercial"を示す)。
商業打上げに利用できるようにするため、Minotaur-Cの1段はPeacekeeper ICBMの残りではなく、同等のCastor 120を使用している(ICBM部品を使ったロケットを民間用に提供することは、不当に安く製造でき競争を阻害するとして、認められていない)。このため、同社のDOD向けMinotaurロケットが$30M以下であるのに対して、Minotaur-Cの打ち上げ価格は$40〜45Mとみられている。
打ち上げられた衛星は、Planet社のDove 6機とSkySats 4機。SkySatsはSS/L社製でADNを推進薬とするECAPS社製のグリーンプロペラント推進系を搭載しており、今回の打ち上げは、これまでで最大数のグリーンプロペラント推進系を採用した衛星の打ち上げとなった。SS/L社は少なくともあと8機のSkySats衛星を製造予定。