SpaceX社,CCAFS SLC-40射点修理に併せて機能向上。打上げ間隔1週間に対応可能に。改修費は約$50M

Spaceflightnow(12/11) SpaceNews(12/8)
Pad 40は1960年代にTitanロケット用に建設された古い射点であり、Falcon 9用に改修した際も初代の機体に対応して設備を作ったが、今回爆発事故からの復旧に当たっては、大幅に改修。CCAFSは今後Falcon 9専用射点として使用され、最短で1週間に1回の打ち上げに対応可能となった(KSC射点は2週間に1回をターゲットに建設されたが、それより短縮)。
なお、実際の配管や配線の配置が50年前の図面と異なっており、改修にあたっては、この調査に時間がかかったとのこと。
主要な変更点は以下の通り:
・他の射点と同等の自動化の採用とインタフェースの共通化により作業員のやりくりの自由度向上
・煙道注水設備/フレームディフレクタの増強により、フライト間補修が削減されたとともに、地上燃焼試験の実施可能秒時が伸びて再使用機体でエンジンを交換した際の特性を確認可能になった(打上前の短秒時燃焼試験は3秒から7秒に延長された)
・機体支持構造(Transporter/erector)と起立用アクチュエータの増強により、風速制限の緩和と噴煙による損傷低減を実現すると共に、機体起立時間を30分から5分に短縮
・推進薬過冷却設備(ポンプ・熱交換器)の増強により、打上げ中止時に排液した推進薬を翌日打上げまでに過冷却化可能
光通信回線の新規設置
・従来地上にあった配管・配線類の地下通路への移設