Orbital ATK社,Intelsat社から2機目の衛星サービスミッションMEVを受注

SpaceNews(1/4)
Mission Extension Vehicleの初号機MEV-1は2016年に契約され、今年末にProtonロケットで打ち上げられる計画で、Intelsat-901衛星の寿命を5年延長する予定。MEV-2は2020年半ばまでに打ち上げられ、未公表の衛星の寿命を5年延長する計画。
MEV-1は、打ち上げ後、現在廃棄軌道に投入されているIntelsat-901とドッキングし、機能確認後、運用軌道に戻す計画。Intelsat-901は打ち上げ後18年が経過して推進薬が枯渇しつつあるが、それ以外の衛星の状況は良好。もしドッキング後に衛星側の不具合が発生した場合には、ドッキングを解除して別の衛星とドッキングする予定。なお、MEV-2にはホステッドペイロードと小型衛星を搭載できるように改良されている。
同様にMaxtar社(旧MDA社)もNASADARPA向けに推進薬補給機を開発中だが、Maxtar社の衛星は既存衛星への推進薬補給であるのに対し、MEVは既存衛星とドッキングして機能を代替する点が異なる。なお、Maxtar社は、傘下のSSL社がNASA向けのRestore Lミッション(LEO衛星向け)を、傘下のSpace Infrastructure Services社がDARPA向けのRSGSミッション(Robotic Servicing of Geosynchronous Satellites vehicle)(GEO衛星向け)を開発中で、それぞれ、2020年と2021年に打ち上げ予定。
更に、OrbitalATK社は、NASAから軌道上での衛星組立技術開発(組立・軌道上分離・軌道上溶接)のためのPPP契約を締結しており、地上試験後に軌道上実証を実施予定。