SpaceX社, Falcon 9ロケットでルクセンブルクの通信衛星GovSat1/SES16を打ち上げ

Spaceflightnow(1/31)
今回使った再使用1段は昨年5/1に打上げた機体。今回は、衛星質量が重くて射点に戻す推進薬余裕がなく、かつ、ドローン船はFalcon Heavyの初号機に向けて準備中のため、海上や陸上での着陸は行わなかったが(Spaceflightnow(1/29))、ロケットは海面に軟着陸して浮遊中。SpaceX社では曳航する計画とのこと。
なお、ロケットは射点で2段のセンサ異常が発見され(Spaceflightnow(1/30))、打ち上げを1日延期してセンサを交換してから打ち上げた。
また、今回の打ち上げでは、Minimum residual shutdown(目標軌道でエンジンを停止するのではなく推進薬を使い切ってエンジンを停止する方法)で可能な限り高いアポジ点のSSTOに投入された。計画アポジ高度は58000km。
GovSat 1は、SES社とルクセンブルク政府が共同出資しているJVのLuxGovSat社が運用し、同国軍及びNATOの欧州での軍用通信衛星サービスを実施する。SES社は、GovSat社を通じて、政府用通信サービスに食い込む戦略。