ViaSat社、Ariane 5からProtonにロケットを変更

SpaceNews(3/12)
ViaSat社はAriane 5で打上げ予定だったViaSat-1の打上げ契約をArianespace社(Ariane 5)からILS社(Proton)に変更した。これは、違約金を支払っても2000万ドル程度安くなるため。ViaSat-1のAriane 5での打上げ費用は1.08億ドルとのこと。ViaSat社では既に460万ドルを支払い済みで、更に違約金の支払いが必要となる。
先日AsiaSat-5がSeaLaunchからILSに変更したとき、Protonの打上げは8000万ドルと公開されているが、関係者によると、最近の米ドルに対する露ルーブルの下落を受け、ILSは最近Protonの価格を10〜20%引き下げているとのこと。
一方のArianespace社によれば、最近の衛星の小型化の傾向により、バックログの中に価格の高い大型衛星が少なく、安い小型衛星が多くなっている。Ariane 5は2機の合計で8700kgの衛星をGTOに打ち上げられるが、小型衛星2機の打上げではペイしないとのこと。なお、衛星質量は、AsiaSat-5は4ton弱、ViaSat-1は6ton超。