政府、GXロケットの開発先送りを決定

政府官邸発表(8/25)(PDFファイル) NikkeiNet(8/25)
LNG推進系の開発は継続するものの、22年度概算要求へのGXロケット開発費の計上は見送り。「本格的な開発着手を先送りする。白紙撤回ではない」(野田宇宙開発担当相)とのこと。

・政府としては、民間のビジネス展開の意欲については理解できるものの、安全保障衛星の見通しが得られていない状況でのGX ロケットの需要見通し、競争力のあるGX ロケット打上げのビジネスの成立性などについて判断できないため、GX ロケットの本格的着手を判断できる状況にない。
・ 一方、「2.(1) 技術的見通しについて」のとおり、LNG 推進系については、国際的優位性の高い日本発の技術であり、将来の他のプロジェクトなどでの利用が見込まれるものであることから、宇宙での実証をとおして、我が国の技術として確立させることが必須である。このため、まずは、地上で実施できる高空燃焼試験などをとおして、その技術の確立に向けた取組みを進めることとする。
・ 以上の状況を踏まえ、政府としては、平成22 年度概算要求においては、LNG エンジンの地上での開発に係る経費を計上することとする。なお、上記課題への対応に進展が見られた場合には、予算編成過程において、必要な対応を行うこととする。