NASAの次世代大型ロケット工程表

NASA Spaceflight(7/27)
予算制約を満足させる案として検討。シャトルとEELVの既存資産の活用による2017年の月周回無人ミッション(MPCV試験)以降、段階的なアップグレードを繰り返し、最終形態になるのは2032年の見通し。
2017年のSLS-1に利用される最初のバージョンは、シャトルETを伸ばしたコアにSSME 3基を搭載し、上段にはDelta IVの5mバージョンの有人仕様版を採用、補助ブースタにAres Iの5セグメントRSRB 2本を採用した機体でMPCVの無人試験を実施。2021年のSLS-2はこの有人バージョン。この後、年1機ペースでの打上げを計画し、2024年のSLS-5でカーゴバージョンとしてSLS契約での開発形態がデビュー予定。この段階では、補助ブースタはRSRBベースのものが想定されているが、情報では、LOX/RP-1の液体ブースタに変更される可能性が高い。2026年のSLS-7でSSMEの使い捨てバージョン(RS-25E)を採用(まだコアエンジン数は3基)。2031年のSLS-11でコアのエンジン数を5基としてフル推力になり、翌年のSLS-12でこの機体の有人仕様の初号機を打ち上げる。2032年のSLS-13で大型上段ステージの採用で130トン超級の打上げ能力を獲得する。この形態のエンジンは、J-2X 3基になる見通し。