SpaceX社のエンジン開発計画

Aviation Week(8/11)
Joint Propulsion Conferenceでの発表から。
同社は今年は年間100基のエンジン製造を計画しており、最終的には年産400基が目標。
Merlin 1Cエンジンの推力を約1.5倍に増強するMerlin 1Dエンジンの開発試験は2月から実施されており、既に150回の燃焼試験を実施済。開発完了後、Falcon 9に適用される。Merlin 1Dの主要諸元は、推力155klbs、燃焼圧約10MPa、ノズル開口比16(Merlin 1Cは14.5)、目標Isp 310秒、推力重量比160。70%〜100%のスロットリング機能が追加されることで、飛行後半での2基エンジン停止は不要になる。また、2段用にはMerlin 1Dの真空中作動版を利用する予定。
また、Elon Musk氏は、火星探査飛行を目指して「非常に効率的な2段燃焼エンジン」を検討中であり今年末から来年初めに計画を公開予定と語った。RaptorもしくはBFE (Big Falcon Engine)として知られる同エンジンについてはこれ以上は公開されなかったが、昨年の発表で同社は推力150klbs、Isp 470sのLOX/LH2エンジンのコンセプトを発表している。