2011/12年商業衛星/打上げ市場状況(SpaceNews)

SpaceNews(1/9)
2011年の商業衛星発注量は17機で、2010年の26機から大幅減少し、置き換え需要サイクルの減少期に入ったことが明確になった。打上げ市場は、商業衛星発注量より数年遅れて減少が予測されるが、2011年の打上げサービス契約数は22となり2010年の20から微増した。打上げ数は2012年から2013年にかけてほぼフルキャパシティの状態が続くと見込まれる。
2012年の商業打上げ機数は、ILS社のProtonが9機(更にロシア政府用Proton打上げが2機)、Arianespace社のAriane 5が7機、Soyuzが5機(Kourouから3機,Baikonurから2機)、SeaLaunch社のSeaLaunchが3機(Intelsat 2機とEutelsat 1機)、中国が4機となる見通し。
2011年の商業打上げ受注件数は、Arianespace社が11件(O3bは衛星4機を1件で計算),中国が3件,ILS社が9件,SpaceX社が2件となっている。
商業打上げ価格動向についてはILS社とArianespace社で見解が異なっており、Arianespace社CEOのLe Gall氏は価格は上昇傾向にあると見ているが、ILS社社長のMcKenna氏は特にSeaLaunchの再開により現状維持の傾向と見ている。