Arianespace社,Vegaの商業打上げ価格を35M〜45Mユーロと発表

SpaceNews(4/19)
新たな価格はロシアとウクライナICBM転用ロケットの入手性が悪化し価格が上昇している状況を受け、以前より引き上げられた。
なお、Vega 2号機は5/2に打ち上げられるが、ESAのProba-V地球観測衛星と相乗りで、ベトナムの VNRED-1a地球観測衛星も打ち上げられる予定。Vega 2号機では、デュアル打上げ用分離機構が初めて使用されると共に、初号機ではフランス製だった航法誘導制御ユニットはイタリア製に置き換えられ(フランスが軍事機密を理由にプライムのAvio社に情報開示を拒んだため)、Avum上段による5回の再着火と大気圏再突入も実施される。また、初号機で2段の固体ロケットモータの噴煙損失により地上局とのリンクが一時切れたことから仏領ギアナ内に新たな地上局を設置して運用する。
ESAはVegaの能力向上とウクライナ製のAvumの欧州製への置き換えを検討しており、Arianespace社ではターゲット価格内にコストを抑えるため早期に年産3機体制にしたいとしている。