ViviSat社,GEO衛星にドッキングして位置制御機能を提供する衛星を2014年にも製造開始

Aviation Week & Space Technology(3/24, p29)
ViviSat社の"Mission Extension Vehicle(MEV)"は光学センサとレーザー測位計を使って顧客衛星に接近し、アポジモータの内部にプローブを挿入することで衛星と結合し、プローブを引っ張ることでMEVの4本の足が顧客衛星のPAFとの結合リングと接触するまで接近する。その後、MEVは、15年間顧客衛星の軌道上位置制御と姿勢制御の機能を引き受ける。質量は2000kg程度、サイズは1.5x1.8m程度で、1機以上の衛星にサービスできるだけの推進薬を搭載する計画。現在、2顧客から3ミッションの引き合いがあり、初号機は、GEOの墓場軌道にあるミッション終了後の衛星で機能を実証する予定。
ViviSat社はATK Space Systems社とU.S.Space社のジョイントベンチャーで、衛星はATK社が製造する。U.S. Space社は米国政府向けに軍用衛星通信回線やモバイル通信回線を提供しており、ViviSat社は同社の新規事業部門として設立された会社。