次世代の軍用気象衛星はMinotaurロケットで打上げられる可能性あり

SpaceNews(3/28)
現在のDefense Meteorological Satellite Program(DMSP)システムは、2020年ごろにWeather System Follow-On (WSF)システムで置き換えられる計画。DMSP衛星は、質量1230kgで、高度850kmのSSO軌道を周回しているが,次世代用の衛星はMinotaur 4ロケットで打ち上げることを計画しているとのこと。同ロケットの850kmSSOへの打上げ能力の公表値は900kg。
DMSPシリーズは、1960年代から運用されており、目的の一つは、光学偵察衛星が雲のない地域を撮像するための情報を収集すること。
次のDMSPシリーズは4月に打上げ予定のDMSP 19号機だが、これは、1980年代に纏め発注で発注されたもので、発注時価格は約$130Mだったものが、その後のインフレや約20年間に渡る長期保管に伴う部品の交換等により、最終的には$518Mに到達しているとのこと。空軍では、この例は纏め発注が高くつく可能性があることを示す教訓だ、としている。DMSPシリーズはあと1機(DMSP20)残っており、必要に応じて打ち上げられることになっている。