ESA,A5ME開発に関する仏独の意見の隔たりが大きいため12/2の閣僚委員会での次期ロケット開発の判断延期を検討中

SpaceNews(9/5)
ドイツはA5MEを完成させるべき、としているが、フランスは中止してAriane 6開発に移行すべき、としている。
フランスの主張では、A5MEは打上げ能力が向上するものの、打ち上げコストは約140Mユーロの現状から変化しなくてESAからの補助金が必要となるため、早期にA6開発を完了させる方が得策、としている。A6は現状2022年ごろに運用開始できるとしている。
Ariane 6の機体形態は、2012年の閣僚委員会で了承された1/2段に固体モータを利用するESA案に対して、仏政府の賛同を得たAirbus/Safranが現行のA5ES/ECAを小型化して打ち上げコストを80Mユーロで実現する案を出したことで、混沌としている。
ただし、ESA各国は、ロケット関連の支出は年間800Mユーロ以下にする、ということでは合意しており、A5MEとA6を同時に開発してこの費用枠に入れることは難しいことから、A5ME開発を中止するか、A6開発を遅らせるかの判断が必要となっている。