ADS社, PPPで受注したEDRSシステムの運用開始が遅延中

SpaceNews(6/18)
欧州のレーザ通信によるデータリレーシステムEDRS (European Data Relay System) は、通信衛星にHosted Payloadとしてペイロードを搭載する計画で、ADS社がPPP形態で運営する。EDRSは当面2機の衛星に搭載されるが、EDRS-Aが搭載されるEutelsat 9BはProtonの失敗で打ち上げ時期が未定となっており、早くても今年中と見られる。また、EDRS-Cが搭載されるHylas 3は当初2015年の予定だったが、既に2017年に打上げが延期されている。なお、EDRSは最終的には4機の衛星に搭載する計画。ADS社では米軍のUAVと基地をつなぐ通信を重要顧客として選定しているが、こちらも、レーザー通信機器を搭載したUAVのPDRが今年計画されており、実用機は2020年ごろとなる見通しで、ADS社の当初見通しから2年は遅れる予想。