ESA, Ariane 6, Vega-C, A6用射点設備を産業界/CNESと契約

SpaceNews(8/12)

  • Vega-C: 395Mユーロ (契約先:ELV SpA社(Vegaのプライムメーカ。Avio社とイタリア宇宙機関のジョイントベンチャー)

2018年に予定されている初号機を含む。製造コストはそのままで打上げ能力1.5倍を目指す。
キーとなるのはAriane 6のブースタとしても使われる1段固体モータP120。製造メーカであるAvio社は年間35本のP120を製造できるように工場を拡張予定(そのうちVega用は4本)。また、P120の開発費約400MユーロはVega-CとAriane 6が折半し、Ariane 6プロジェクトが52%を負担する。更に、2023年にはドイツにMT Aerospace社による2つ目の製造ラインを作る計画。更に、ESAは現在ウクライナ製のエンジンを使っているVegaの上段ステージを欧州製(おそらくはAirbus Safran Launchers社製)に置き換える研究にもドイツで着手している。ESAとしては、これらの施策により、Vegaプロジェクトにドイツを深くコミットさせたい意向。

  • Ariane 6: 2.4Bユーロ (契約先:Airbus Safran Launchers社)

2020年に予定されている初号機を含む。民間からはASL社, MT Aerospace社, Avio社が総額400Mユーロを開発費として負担する。

  • Ariane 6用射場設備: 600Mユーロ (契約先:CNES)

ESAへの設備引き渡しは2019年末の予定。また、Ariane 6の射点での整備方式を水平整備方式とすることでESA/CNESは合意した。