SpaceX社,再使用1段を使ったFalcon 9ロケットでSES-10を打ち上げ。1段は再び回収

Spaceflightnow(3/31) SpaceNews(3/30)
Falcon 9の1段ステージのコストは全機の約70%とのこと。今回の機体は、回収したあとで、4か月かけてリファーブと再燃焼試験を実施しており、機体とエンジンは共通であるものの、疑念のあるコンポーネントは交換した。最終的には機器交換せずに24時間後に再打ち上げするのが目標で、今年中もしくは来年には実現する計画とのこと。また、この機体を再度打ち上げる予定はなく、Cape Canaveralで展示される予定。
また、再使用機体の価格はハードウェア価格低減分下がるわけではなく、再使用に向けた開発費への充当分が加算されて設定されている。1段再使用の開発費は全額自社で負担しており少なくとも$1Bはかかっているとのこと。
また、この打上げではフェアリングの回収に向けた実験として、独自のスラスタとパラシュートを設けており、片側のみ回収に成功した。フェアリング価格は$6M程度とのこと。
一方、今年末に投入予定の新型Falcon 9では再使用回数を増加することを想定して設計しており10回以上の再使用が可能とのこと。