スイスのベンチャーElse社, Thuraya社と協業

SpaceNews(6/9)
Thuraya社は独自のGEOコンステレーションFuturaを検討中であるが、小型衛星LEOコンステレーションを検討しているスイスのベンチャーElse社と4月に協業した。
同社は64機のCubesatによる低速データ通信用LEOコンステレーションAstrocastを$50M以下で構築する計画で、Lバンドでの機械通信を提供予定。来年には2機の4kg級デモ衛星を打上げ予定。Thuraya社では、この協業を、Futunaの狙う市場の一つであるIoT通信に活用する構想。
Else社のシステムは、8個のSSO軌道面に8機ずつ衛星を配置する構想。地上局に追尾機能は設けず、可視時間にまとめて通信する。このサービスは端末との直接通信(バックホールサービスではない)で、通信遅れは10〜15分程度の見通し。衛星の高度は650km程度で、運用終了後は、自然落下で25年ルールを守れるようにする計画。
同社は現在Seed roundの資金調達中で$3M程度を調達できる見通しで、その他に、スイス政府の補助金ESAの契約を獲得済み。Round Aの調達では$8〜10Mがターゲット。運用は2019年に1つの軌道面上の8機の衛星で開始する。また、軌道上予備機を同時に打ち上げる計画で、最初のうちは1つの軌道面に10機を打ち上げる。