ESA, 2025年までに無人再使用宇宙往還機Space Riderを民営化する方針

SpaceNews(6/22)
Space Riderは検討開始から3年程度しかたっていないが、ESAではすでに民営化を検討中。2025年までに商業ベースで運用できるという見通しによる。Space Riderは$9200/kg程度で実験機器を軌道に運んだあと地上に帰還させられるとの計画。Arianespace社がサービスを提供することが想定されている。
SpaceRiderは、2015年に打ち上げたIXVをベースにした構想で、Thales Alenia Space社とLockheed Martin社がイタリア航空宇宙研究所Ciraの元で開発中。設計フェーズの資金は12月のESA閣僚会議で承認された。
機体サイズはX-37Bの約半分の全長4〜5m。試験飛行は2020年にVega-Cに搭載して実施予定で、Azores諸島に着陸。高度400kmの軌道に各回数か月滞在し、軌道上でペイロードベイを開けて搭載する実験機器を宇宙環境にさらす。その後、半年〜1年間隔で5回飛行する計画。