SpaceX社,Falcon HeavyロケットでArabsat-6A通信衛星を打上げ。ブースタ2機とコアステージに加えてフェアリングも海面から回収

SpaceNews(4/11) Spaceflightnow(4/12)
Arabsat社は衛星寿命を15年以上に伸ばすためにFalcon 9ではなくFalcon Heavyを選択。遠地点高度90,000km, 軌道傾斜角23度のスーパーシンクロナス軌道に投入され、衛星寿命は18~20年。

・打上げタイムライン:Spaceflightnow(4/10)

前回のFH初号機ではエンジン着火不良によりコアステージの回収に失敗したが、今回は全ブースタステージの回収に成功。また、フェアリングは、これまで船に張った網による回収を試行していたが、今回は海面に軟着陸したフェアリングを回収。このフェアリングは今年の同社Starlink衛星打上げに利用予定。従来海面に漬かることによる再整備を回避するために網による回収を試行していたが、軟着陸させることで再整備規模が小さくなる見通しがついた。Musk氏によれば、フェアリングは約$6Mで、打ち上げコストの約10%を占める。残りは、1段が約60%(約$36M)、2段が約20%(約$12M)、運用や推進薬が残りの10%(約$6M)。