西側諸国、英スタートアップの技術をベースとした量子通信で暗号化された衛星通信の実用化に向けたThe Federated Quantum Systemを発表

SpaceNews(6/11)
G7サミットで発表。FQSがベースとするのは英国スタートアップのArqit社が民間向けに開発中の技術で、各国の軍用利用のための互換性を確保する。参加するのは、米・英・日・加・伊・ベルギー・オーストリアの各国政府。また、民間では、BT(英),Northrop Grumman(米),住友商事,Leonardo(伊),QTL(オーストリアの量子技術スタートアップ),Honeywellのカナダとベルギーの子会社,Qinetiq(ベルギー)が参加。
2023年に最初の衛星を打ち上げる予定で、初号機までのプロジェクト費用は$70m超を想定し、官民共同出資。その後、10年間で$250m程度での展開のオプションを有する。打ち上げはVirgin Orbitを利用。
なお、EUは欧州量子通信ネットワーク(EuroQCI)の開発を開始しているが、FQSに参加する欧州国に対してEUがどのような対応をするのかは不明確。