英国議会委員会、Galileoへの追加投資の凍結を勧告

SpaceNews(12/6)
英国議会の委員会は、欧州が進めるGPS構想のGalileo計画への資金提供を、更なる費用対効果分析結果が出るまで保留することを政府に勧告しており、当初12/9のEU運輸大臣会議で実施される予定だったGalileoへの追加投資の決定は延期された。
英国政府は計画への支援を続ける考えだが、現在の費用対効果検討のベースとしているPricewaterhouseCoopersEUからの依頼で実施した調査結果は、費用効果、特に航空業界への効果を過大に見積もっていることを認めている一方で、Galileo計画推進派からは、議会委員会の勧告は他の費用対効果分析や計画への参加により産業界が受ける利益を見過ごしているとの批判も出ている。
EU政府は、Galileo計画の第一次契約の期限を12月中旬においているが、EUの予算9億ユーロに対して、産業界の見積りは当初12.5億ユーロだったのを11.5億ユーロに下げた段階で、開きは大きい。