Delta 4 Heavy CBC早期停止の原因はディプリーションセンサ出力不良

Spaceflightnow(1/7)
不具合調査チームは、ブースタ・コア共に、ディプリーションセンサが誤検知により一時的に"Dry"指示をしたことによりカットオフシーケンスに移行したことで、ブースタは8秒、コアは9秒、計画より早くカットオフされたことが原因と発表した。センサはその後"WET"指示に戻ったものの、カットオフシーケンスがスタートしていたためエンジンは停止された。詳細は現在も故障解析を実施中。
CBC早期停止による1段の増速量不足は約450m/sであった。また、残液量の評価から、誤検知がなければ当初計画の増速量を達成できたことも確認されたことから、打上能力は目標を達成していることが確認されたとしている。
Delta 4 Heavy初号機では、CBCが早期にカットオフされたために1段の増速量が不足し、これを2段が補填した結果燃料を計画以上に消費し、衛星を最終軌道に投入するための2段の再々着火で計画秒時の燃焼ができずにディプリーションカットオフとなり、衛星を目的軌道に投入できなかった。

修正(by管理人)

LH2ディプリーションセンサではなく、LOXディプリーションセンサでした。最初の報道では、fuel depletion という言葉だったので、LH2だと理解したのですが、それほど深い意味でfuelと使っていたわけではないようです。