Ariane 5 ECA、改良後初飛行に成功

Spaceflightnow(2/12)
ESAは、2002年12月の打ち上げ失敗を受けてValcain 2エンジンを改良したAraine 5 ECAの再開後初飛行に成功した。本フライトでは、通信衛星XTAR-EUR(3.6ton)の他に、ピギーバッグのSloshsat FLEVO minisatellite(129kg)と、デュアル衛星の環境計測用機器Maqsat B2 (3.5ton,衛星アダプタからは分離せず環境計測のみ実施)が打ち上げられた。
打上はX-59sで圧力センサ指示値異常で緊急停止となり、トラブルシュートの後、X-16分から再開され、正常に打ち上げられた。

Ariane 5シリーズについて

Ariane 5 ECA に使用している極低温上段のことは、"ESC-A" と呼びます。名前が似ていて紛らわしいのですが。使っているエンジンはAriane 4の第3段と同じHM7Bです。なお、標準型であるAraine 5Gに使っている上段は "EPS" と呼びますが、使用しているAestus エンジン(MMH/N2O4, ガス押し式)は、Fvac 3tonf, Isp 321sと非常に性能は悪いです。ちなみに、開発中のエクスパンダサイクル上段エンジン Vinci を使用した上段を "ESC-B" と呼びます。

エンジン性能等は、以下のページをどうぞ。
 Space and Tech (http://www.spaceandtech.com/)
 Encyclopedia Astronautica (http://www.astronautix.com/)