NASA、次期有人宇宙構想の修正を発表

SpaceNews(1/20)
Project Constellation(次期有人宇宙プログラム)のManagerであるJeffrey Hanley氏が、マーシャル宇宙センターでのブリーフィングで表明。主な変更点は以下の通り。

  • CLVの1段に使う固体モータを現シャトルSRB(4セグメント)ではなく、新規開発の5セグメント固体モータとすることを承認
  • CLVの2段にSSME 5基クラスタを使用する案を断念し、Saturn 5用J-2エンジンの改良型を使用
  • CEVの外径を5.5mから5mに縮小(質量削減とロシアとのISSドッキングモジュール共用のため)

なお、NASAフェーズII RFPで、CEVサービスモジュールと月着陸船の燃料をLOX/メタンに限定せず、メーカーの自由な提案を待つ姿勢も取っている。

コメント

だんだんプロジェクトが現実的な路線になってきました。初期計画はシャトル流用を(無理矢理)全面に打ち出していましたが、システム検討が進むと現実的な選択になってくるのは当然でしょう。SSME空中着火は最初から難しいと言われておりが、やはりあきらめることになったようです。次に変わるとすれば、軌道間輸送モジュールの推進薬を常温推薬に戻すことでしょうか。フェーズIIのRFPからLOX/メタンを抜いたことにその辺りの含みを感じてしまいます。