NASA,ディスカバリ用タンクのECOセンサ交換により打上を7/1以降に延期

Spaceflightnow(3/14)
ディスカバリ用LH2タンクのECOセンサのうちの1つで抵抗値異常が発見された問題に対し、NASAはセンサ交換の実施を決定し、打上を約2ヶ月遅らせることを発表。交換に3週間要するために5月のウィンドウに間に合わないため。
ECOセンサ(枯渇検知センサ)(図はこちら)は白金抵抗線の抵抗値変化で液ガス判定を実施するもの。シャトルは基本的にコマンド停止であるが、過去のフライトでは2回枯渇停止となったことがある。1回目はエンジン1基が故障したSTS-51F(チャレンジャー号,1985年),2回目は水素リークがあったSTS-93(コロンビア号,1999年)。
昨年のディスカバリWDR時のECOセンサ指示値異常を受けた調査の結果、センサ構成部品の一部に緩みがあったことが原因と推定されており、ある時期以降のセンサであれば同様の故障は発生しないと考えられていることから、工程改善後のセンサに交換する予定。交換はタンク底部の断熱を剥がし、マンホールを開けてセンサ交換を実施後、再度断熱施工を行う。