Delta4Heavy,WDR中のLOX流出で打ち上げ延期

Technobahn(3/16) FloridaTodayOnline(3/8) AviationWeek
2/28に実施されたケープカナベラル空軍基地でのウェットドレスリハーサル(液体燃料を充填して実施するリハーサル)時に、漏洩したLOXが発射台に流出し、金属製の構造部分が損傷した(少なくとも2カ所の亀裂がある)とのこと。検査及び修理のため、当初4/1に予定されていたDSP-23の打ち上げは少なくとも夏頃までは延期の見込み。

メモ

NASA Spaceflight forumからのメモ(全てが正しいという保証はありません)

  • 今回の打上準備で交換されたフレキホースからの漏洩が原因と推定される。
  • LOX漏洩は予冷時には判明しており、急速充填中の圧力変動も確認されていたが、トラブルシュートは試験後に実施し、充填試験は継続する判断がなされた。
  • 大量のLOX漏洩は低炭素鋼の延性低下を引き起こすため詳細評価中。
  • CBCタンク内レベルセンサはfluid level sensing systems (FLSS)と呼ばれる。
  • Delta2のLOXレベルセンサは、低液位と98,99,100%フロートスイッチ。
  • Detal/Atlasの上段は連続レベルセンサを装着。
  • DSP-23(早期警戒衛星)は従来TitanIVB/IUSで打ち上げていたDSP14〜22と同仕様(約2.4ton)であり、GEO直接投入されるものと推定される。(本ミッションでもIUS(=2段式キックモータ))を搭載しているかは調査中)(参考サイト:http://space.skyrocket.de/index_frame.htm?http://space.skyrocket.de/doc_sdat/dsp-3.htm http://claudelafleur.qc.ca/Spacecrafts-1999.html#DSP-F19)