AsiaSat、3500万ドルを支払いSeaLaunchからProtonにロケットを変更

SpaceNews(3/2)
AsiaSat社はAsiaSat5の打上プロバイダをSeaLaunchからILS社のProtonロケットに変更したと発表した。これは、AsiaSat5が置き換え予定のAsiaSat2の寿命前に万一の打上失敗があってもAsiaSat5が稼働するようにするための処置で、3500万ドル追加でかかるとのこと。
AsiaSat5は、2006年の契約当初はSeaLaunchで2009年半ばに打上げ予定だったが、LandLaunchと共通で使用しているZenit 3SLの供給遅れにより2010年半ばに遅れていた。AsiaSat2は2011年半ばに寿命を迎えることから、2009年7月〜8月に打上げ可能なProtonに乗り換えたもの。SeaLaunch社によれば、2009年には3機のSeaLaunchと3機のLandLaunchの打上げが予定されている。
AsiaSat社によれば、AsiaSat5打ち上げの予算は1.8億ドルで、このうち4500万ドルが打上げ費、9500万ドルが衛星製造費、4000万ドルが保険などの諸経費だった。これに対し、ILS社はProtonでの打上げを8000万ドルで請け負ったとのこと。また、SeaLaunch社との契約は打上げ時期の遅れによる契約不履行による終了となり全額返金される見通しだが、次のAsiaSat6をLandLaunchで打上げることにした場合にはその打上げ費に当てる可能性もあるとのこと。
なお、今年夏のProtonの打上げスロットは、当初予定されていたEchoStarの打上げが中断されたことで空いていた。

コメント

ここまで細かく契約金額がでている記事は珍しいですね。それにしてもSeaLaunchって安いですね・・・