PWR社社長Jim Maser氏インタビュー

SpaceNews(5/18)
Pratt & Whitney Rocketdyne社の社長であるJim Maser氏のインタビュー記事が掲載されていたので、興味深いところを抜粋。

  • RD-180の国産化検討は机上検討は実施したが実現までは平坦な道のりではない。最初はロシアの製造サポートが必要で、総額7億ドルの投資が必要。ロシアの協力がなければもっと長期間と多額の資金が必要。
  • RS-68は年産10〜12基を期待しているが、現実にはここ10〜15年は年産4〜6基程度の見込みであり、稼働させる製造設備の適正化を図っている。
  • RL-10は現在Atlas/Centaur用(RL-10A-4-2)とDelta IV用(RL-10B-2)の2種類を製造しているが、2012年頃を目処にCentaur用エンジンに一本化する計画。
  • PWR社のコア技術である液体推進系ビジネスにはここ10〜15年での成長は見込めない。液体ロケットエンジンで培った技術を生かして他分野に進出したい。具体的には圧力容器なども含めた推進系システムに進出しようとしており、機体メーカはタンクの底に一式つければいいようにしたい。