米Augustine委員会、最終報告書を提出

NASAプレスリリース(10/22)

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(2009/10/26)157ページもあるので詳細には読めていませんが、9月のExective Summaryから内容的には変更されていないと思います。開発費の相対比較グラフが出ていますが、将来に渡る開発費の年度展開を平準化するにはFlexible Path (月,小惑星,火星,ラグランジュ点などへの周回有人ミッション) の方が良いという示唆が Figure 6.6.2-2 から読みとれます。
Spaceflightnow の記事の中のインタビューで、Augustine氏は"レポートは(ネット界で言われているように)Ares I/Orionをキャンセルすべきだと言っている訳ではない"と言っています。ただし、メンバーである Edward Crawley氏(MIT)が言っているように「CxP計画それ自体には反対はしていないが、現状の予算状況をふまえると、Ares IはLEOへの有人輸送に対して最も費用対効果の高い方法ではない」ということでしょう。
いずれにせよ、このレポートの主眼は「野心的な目標を掲げるならそれに見合った予算をつけるべきだ」ということに尽きると思われ、米国のFY2011予算案で宇宙開発予算が増額されるかどうかが今後の焦点でしょうか。