NASA、シャトル派生型大型ロケット構想検討結果を公表

NASA Spaceflight(6/18)
シャトルの資産を活かすことを主眼にサイドマウントタイプ(現行オービターを貨物搭載用機体に置き換える)とインラインタイプ(通常のロケットタイプ)の2ケースで検討。
特に射点設備(MLPを含む)の流用性からコスト・開発期間でサイドマウントが有利との結果(インラインでは機体全長が長くなるため関連設備の改修が必要)。
いずれのケースでもBlock IからBlock IIIまでの3段階開発を検討(Block IIIは発展型)を想定し、Block I は可能な限り現行ハードウェアを流用したケース。最も早いサイドマウント形態では Block I (シングルステージ)はFY2011から開始して2015年10月に初フライト、Block II (RL-10による上段ステージ追加・SSME能力向上開発(RS-25E)・新アビオニクス・非毒性APU燃料・SSMEバルブの電動化)はその2年後としている。なお、エンジンセクション(エンジン+アビオニクス)のパラシュートによる回収も視野に入れている。
総開発費はサイドマウントタイプのBlock Iまでで$2.7B、Block IIまでで$8.7B、Block IIIまでで$11.2B(上段ステージを含まない)、機体コストはNASA開発のBlock IIで$600M、民間開発で$450M(@6機/年)と推定。またインラインタイプのBlock IIIまでの開発費は$14.9Bと推定。

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