シャトル退役によるエンジンコストアップでNASAのAtlas V費用は上昇

SpaceNews(2/4)
SSMEを製造していたPWR社はシャトル退役によりRL10のみがNASA関連の仕事となる。RL10も、過去は年間十数基製造していたものが現状では年間3〜4基に減少しており、これがエンジン価格を押し上げている。また、Atlas Vの1段エンジンRD-180の価格も上昇しているとのこと。
この結果、1999〜2010年のNASA向けAtlas V価格は$100M〜$125Mだったものが、現状では$102M〜$334Mに上昇した(上限側はコストキャップ方式のためリスクを織り込んだ価格)。ただし、現在NRO及び国防省と調整中のEvolved Expendable Launch Vehicle Launch Capabilities 契約(基盤維持契約)が不調に終わった場合には、ミッション毎の価格は$140M程度上昇する見込みとのこと。