ULA社, Delta/Atlas後継ロケットとしてVulcanを発表

Spaceflightnow(4/13)
2段階開発で、最初はAtlas Vの1段をBE-4エンジンを2基(バックアップはAR-1エンジン)搭載した新ステージで置き換えて2019年に打ち上げ、次にCentaurステージをAdvanced Cryogenic Evolution Stage (ACES, 大型2段ステージ) で置き換えて2023年に打ち上げる予定。ACESのエンジンは未定(BlueOrigin社のBE-3の真空バージョンか、Aerojet Rocketdyne社のRL10シリーズか、XCOR社のエンジンが候補)。固体補助モータは0〜6本搭載可能。
なお、1段飛行終了後に1段エンジン部を切り離して、ヘリコプタで空中確保する構想(Spaceflightnow(4/14))だが、開発当初は本機能は搭載しない予定。
また、ACESは軌道上寿命を数週間に延長し、OTVとして利用できる計画(Spaceflightnow(4/16))で、蒸発するGOX/GH2を利用して、発電・タンク加圧・姿勢制御用スラスタ・エンジン再着火用始動エネルギーを供給する構想。

想定する打上げ頻度は年間10〜20機、価格は一番小さいバージョンで $100M (Atlas V 401は $164M)。

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Spaceflightnow(4/18)
Atlas V も Vulcan-Centaur も機体形式は422 (固体モータ2本, RL10エンジン2基) の形態の予定。Vulcanロケットは最初から有人仕様で開発する。なお、上段ステージをACESに置き換えた後は、固体モータは不要になる予定。

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Spaceflightnow(4/16)
既にUSAFとの話し合いは始まっているとのこと。