英国Orbex社,Lockheed Martin社と共同でスコットランドから小型ロケットを打ち上げると発表

Spaceflightnow(7/16) SpaceNews(7/16)
英国宇宙機関が射点整備費用として2.5Mポンド(約$3.3M)を拠出。また、Orbex社に5.5Mポンド、LM社に23.5Mポンドをロケット開発費の一部として補助金で拠出。Orbex社とLM社は異なるロケットを同じ射場の複数の射点を使い分けて打ち上げる構想。
Orbex社はPrimeという超小型ロケットを計画。打ち上げ能力はSSO 500kmに150kgでElectronと同等で、LOX/バイオプロパンを推進薬に使う。タンクは同軸型タンクを採用し、機軸中心にプロパンタンク、その周りにLOXタンクを配置。開発費は$70-75Mを想定。
LM社はElectronロケットの派生型を使用する見通し(同社はまだ決定はしていないと発表している)。LM社はElectronロケットを開発したRocket Lab社に出資している。また、LM社は最大6機の衛星を異なる軌道に投入可能な上段ステージとしてSmall Launch Orbital Maneuvering Vehicle (SL-OMV)を開発予定で、開発メーカはMoog社。LM社は、英国から打ち上げる試験機を、小型衛星による気象観測コンステレーションを計画しているOrbital Micro Systems社と共同で打ち上げる計画で、2020年に運用を開始したいとしている。

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