Delta 4 Heavy初号機デモ衛星の投入軌道公表。ピギーバック衛星は軌道投入できず。

Spaceflightnow(12/22)
空軍によると、デモ衛星の投入軌道は、遠地点36400km、近地点19000kmの楕円軌道であったと公表した。遠地点での2段再々着火が、当初計画の約3分に対し、1分程度短かったことの影響。また、2段初回着火後に分離され、LEOに投入される予定だった大学のナノ衛星2機は、投入時の高度が低すぎて軌道投入に失敗したと見られる。
昨日の初号機打上では、ブースタの分離及びコアの燃焼終了が共に数秒早く、1段に何らかの異常があったと考えられているが、空軍では、以下の観点で、テストフライトでの初度の検証目的を達成したものと評価している。

  • 射点の整備
  • ブースタCBC分離機構の確認
  • 5mフェアリングの飛行実証
  • 5m上段の飛行実証(通常のDelta 4の上段は4m)
  • 長秒時(約5時間)コースト後の上段再々着火実証