はやぶさ、電源系トラブルからの復旧中。2回目の着地で弾丸が発射されなかった可能性が高いことが判明。

JAXAプレスリリース(12/7)
広範囲の電源系にリセットが発生。スラスタ燃料の漏れにより衛星内部に漏れたヒドラジンの気化熱で衛星内部の広範囲で機器が低温化し、且つ、一対のスラスタのうち一個が凍結で動かなかったことで姿勢が乱れて太陽電池パドルに太陽光が当たらなくなったことによりバッテリが放電したためと見られる。詳細解析中。
また、第2回着陸時のシーケンス確認の結果、シーケンス列にプロジェクタイルのディスアーミングコマンドが紛れ込んでいたことが判明し、弾丸は発射されていない可能性が高いことが判明。詳細はデータ取得後に確認。

衛星はスラスタの起動に成功しておらず、現在、電気推進用キセノンのコールドガス噴射で姿勢制御を実施し、ミディアムゲインアンテナでの通信を確保している。

詳細は、松浦氏のページでどうぞ。

コメント

危うく姿勢を失って死にかけていた衛星を何とかキセノンガス噴射で持ち直した模様です。これまでもかなり危機的な状態を何とかすり抜けてきた衛星なので、今回も持ち直してくれると信じたいと思います。とは言え、スラスタはA/B両系ともにラッチバルブが開かない状態で、緊急避難的なキセノンガス噴射でいつまでしのぎきれるのかが