はやぶさ、帰還を3年先送り

JAXAプレスリリース(12/14)
燃料漏洩に起因するガスの噴出が原因と推定されるニューテーション運動中であり、姿勢の立て直しに1年かかると推定されることから、帰還を2010年に見直し。
詳細は、いつもの松浦氏のページで。

コメント

探査機は現在ニューテーション運動に入っている模様です。ニューテーションなので放っておけばそのうち収束するので、そのときに機体軸がどちらを向いているかで復旧できるかがきまる、ということです。通信可能なまでに減衰するのに1ヶ月を要する、ということなので、しばらくは見守ることになりそうですが、無事に復旧できるように祈りたいと思います。
ちなみに、松浦氏のページにある川口プロマネの記者会見の発言は一読の価値があると思います。

今回、サンプルリターンを全世界で初めて試みた。宇宙開発は過去、マスコミの監視の中、びくびくしながら、確実性の高いプロジェクトを実行してきた。しかし宇宙開発には、リスクを取っても先に進むということも必要なのではないか。
高い塔を建ててそこへのぼってみれば新たな地平が見えるものだ。そのような塔を自ら建てるという意識を鼓舞したという点でははやぶさには意味があると考えている。

宇宙研のチャレンジ精神が官庁やメディアに潰されないように応援することが、宇宙関連インターネットコミュニティーにできる貢献ではないかと思い、意識的にコメントを避けている本blogにも引用コメントを載せることにしました。