DARPA、Falcon 1失敗の原因はアルミBナットの粒界腐食割れによる燃料の漏れと発表

SpaceNews(7/19)
当初、失敗原因は、作業者が誤って配管の点検ポートを締め忘れたためとされていたが、調査の結果、燃料ポンプ入口圧力センシング配管のアルミBナットの粒界腐食割れ部から燃料が漏れたことが原因と推定された。これは、海中から回収されたロケットの点検ポートには正常にロックワイヤがかけられていたことから判明したもの。

エンジン着火後、漏れた燃料に引火したことで、ニューマチックが失われ、プリバルブが閉まってエンジンが早期停止した。

粒界腐食割れの推定原因は判明していないが、空調管理されていない高温多湿な南国の島に3ヶ月もあったことや、ステンレスフィッティングとBナット間の異種金属接触による電解腐食が疑われている。(表面はアノダイズ処理されているが、何回もカウントダウンを繰り返しているため、傷があった可能性もある。)

コメント

デリケートなロケット機体を扱うにしては、基本的な設計上の配慮が欠けているように感じられます。