Arianespace社CEO, 衛星の電気推進化に対応するためフェアリング大型化を急ぐべきと表明

Spaceflightnow(6/16) Space Travel(6/17) Space Travel(6/24)
同社の調査では、大型衛星は6.1〜6.2tonの領域から6.7ton程度まで増加に向かう傾向があり、小型衛星は化学推進では3.5ton程度まで、また、電気推進の場合には質量は小さいけれど電力を必要とするために衛星サイズは大型化する傾向があるとのこと。また、CNES長官も、電気推進衛星に対応する必要があるとの認識を示した。AS社によれば、フェアリング大型化は、100Mユーロ以下で2年以内に実施できるとしており、費用はESAが出すべきとしている。現在のフェアリングの製造メーカであるRUAG社はAriane 5 ME用の大型フェアリング開発に着手しており、ESA長官は、A5ECA, A5ME, A6の共通フェアリングとすべき、と述べている。
A5ECA改良は"Ariane 5 ECA Adaptation"としてESAに提案されており、ESAのLaunchers Programme Boardで議論される予定。ESA長官は、2015年までの運用開始を目標に加盟国の承認を得たい意向を示しており、開発費は30Mユーロ程度とのこと。開発費は、開発作業が発生するフランスとスイスが大部分を負担することになる見込み。