米下院公聴会,2020年代半ばに商用宇宙ステーションが事業化できる可能性は低いと結論

SpaceNews(5/18)
Institute for Defense Analysis’ Science and Technology Policy Instituteの報告。安定した収入見通しがないことから収益を上げられる可能性は低いとの結論。完全な商用ステーションの代替案としては、ISS運用延長($3-4B/年)と、商用ステーションへのNASAによる運用資金支援(〜$2B/年)を提案。

Planet社,高解像度分野での競争に前向き

SpaceNews(5/17)
Terra Bellaから引き継いだSkySatコンステレーション(解像度72cm)は、昨秋の6機の追加打上げで13機となり、午前軌道(10:00)に6機,午後軌道(13:30)に7機が投入されており、1日2回同地点の画像を撮影できる体制が整ったことから、顧客要望に応じたタイミングでの撮影ができることを売りにしている。なお、現在の最大手のDigital Globe社の解像度は30cmであり、これには及ばない。
また、Planet社は、SkySatの他、Dove(Cubesatコンステ・140機)と、RapidEye (中解像度・5機)も運用中で、米NGAは昨年7月にDove画像の購買契約を$14MでPlanet社と締結した。

NASA監察官,米下院公聴会で2025年以降のISS民営化の成立性に疑問を表明

SpaceNews(5/17)
仮に民営化できたとしてもNASAは実行中の研究継続のためにISSの継続利用が必要で、ISS用の$3-4Bの予算全額を別目的に回すという計画は楽観的すぎる、と指摘。

NASA, SLS機体のエンジンセクション配管のコンタミ問題に対応中

SpaceNews(5/17)
パラフィンワックスを発見。配管洗浄不足で配管内部に残置。機体のプライムはBoeing社で、発注先の配管メーカで適切に洗浄されていなかった。艤装済み配管に対しても評価を行い、必要な配管の取り外しと再洗浄を実施中。

中国民間企業OneSpace社, OS-XOロケットの試験打ち上げを実施

ロイター通信(5/15) 日経新聞(5/17)
重慶両江之星」ロケット(OS-XO)は全長9m,重さ7.2tonの固体ロケットで、今回の試験飛行の最高高度は38.7km。
https://www.youtube.com/watch?v=sd-GBymrtqc

Aireon社,英国NATS社から$69Mの出資を獲得

SpaceNews(5/16)
NATS社は英国の航空管制会社。Aireon社の衛星利用航空機追跡システム(ADS-B)を目的に出資。
Aireon社のペイロードIridium NEXT衛星上にホステッドペイロードとして搭載されているが、事業化は想定通りには進んでおらず、現在ホステッドペイロードの搭載費用として$234Mの負債を抱えている。

NASA Advisory committee, Commercial Crew開発遅れに備えたISS搭乗員最小化の検討を進めるように勧告

SpaceNews(5/15)
Commercial Crewの開発が遅れて計画通りに2019年に運用できない場合でもISSでの米国の存在を維持するために、最低限の搭乗員に絞り、西側部分の運用の一部をロシアの搭乗員ができるように訓練することも検討すべき、と指摘。