Falcon 1初号機、設備不具合等で打上延期

Spaceflightnow(11/26)
LOX補充填タンクのベントバルブが誤って開となっており、これを手動で閉操作をしている間にLOXとHeが不足することになった。また、エンジンコントロール用コンピュータがリブートするという事象も発生しており、こちらも原因調査が必要。次回打上は、射場であるMarshall諸島のOmelek Island in the Kwajalein AtollにLOXとHeを輸送するのに掛かる時間による。

コメント

記事によると、打上延期の直接原因となったのはHeの不足で、これは、"LOX is used to chill the helium bottles, so we lose helium if there is no LOX to cool the bottles" であり、LOX補充填タンクのベントバルブは閉めたものの、"the rate at which we could add helium was slower than the rate at which LOX was boiling away" のためにHeが不足することから打上は不可、となったそうです。
系統が判らないのでこれ以上のコメントはなし。
ちなみに、Falcon 1は、Delta 4と同じインコネルライナのCFRP気蓄器(Arde Corporation製)を使っており、He加圧です。