ULA社、USAFに対してDelta IVの価格改訂を認めるように苦情申し立て

SpaceNews(4/29)
1990年代に契約したDelta IVの打上げ価格の見直しがなされない場合、1機当たり$95Mの赤字に陥るとしている。Delta IVは1機$200M程度以下と見られることから、当時は現在より40%近く安い価格のFFP契約を締結したものと推定される。1990年当時は将来の打上げ市場の活況化が予測されていたためこの予測に基づいた価格設定がなされたが、実際には市場は実現しなかったため過剰な設備投資だけが残る結果となったことがこの背景にある。
それに加え、ペイロードであるGPS衛星の質量増加に伴って、打上げ形態がストラップオンブースタなし形態から2本搭載する形態(2本で約$20Mのコスト増加)に変更されたものの、理由は不明だが、顧客による要求変更にも関わらず価格改定は認められていない模様。GPS衛星の製造元がBoeing社であることが理由であるかどうかは定かではない。