SpaceX社の最近の状況
ロケット打ち上げ、Starship開発の状況。
AMOS-17用のFalcon 9は初回の射点燃焼試験でバルブに問題が見つかり、2回目の燃焼試験を実施することになったため、打上げを延期。当初計画では7/25のCRS打上げの9日後の8/3に同一射点から打ち上げる計画だった。
Swiss Re社,宇宙保険からの撤退を発表
SpaceNews(8/1)
保険料率が低く損益悪化の原因となっているため。宇宙保険業界では、今年、1月のWorldView-4衛星故障への支払い$183Mに続いて、7月にFalcon Eye 1衛星の打ち上げ失敗による支払い$407Mが発生し、支払いがかさんでいる。なお、Intelsat-29eの故障は無保険のため影響していない。
OrbitBeyond社,NASAと2ヶ月前に締結した民間月輸送機プログラム(CLPS)契約の破棄を通達
SpaceNews(7/29)
破棄の理由は明確にされていない。契約額は$97Mで、Team Indusと協力して月輸送機を開発予定だった。なお、同社は、契約時点では資金調達を完了していないと発表しており、その後資金調達に関する発表はされていない。
米ロケット業界,FAAの規制変更案への反応が分かれる
SpaceNews(7/29)
ライセンス取得の簡素化を狙ったもの。現在パブコメ募集中。概してOld SpaceはFAAに好意的な一方、New Spaceは踏み込みが足りないとの評価。
DARPA,軌道上サービス計画を新しい企業と再開することを検討中
SpaceNews(7/28)
Maxarの撤退により中断していたが、新しい企業と再開することを検討中。
日本のSARスタートアップSynspective社,調達額が累計$100Mに到達したと発表
SpaceNews(7/26)
25機の小型SAR衛星(100kg)コンステレーションStriX(解像度1-3m)を計画。試験機(150kg)は2020年にVegaで打ち上げ予定。
SpaceX社,Starhopper試験機の初飛行に成功
SpaceNews(7/26)
数m上昇して10~15秒程度ホバリングし、その後着陸。
コメント
NASA Spaceflightの記事にStarhopperの過去の試験のまとめやRaptorエンジンの開発状況が出ています:NASA Spaceflight(7/25)
中国,長征2Cロケットで3機のYaogan 30軍用衛星を打上げ
Spaceflightnow(7/26)
1段ステージ落下時の機体制御のための空力フィンを1段前方に新たに装着して機能を確認。