中国CASC,今年3機の新型ロケットを打ち上げ予定

SpaceNews(1/3)
CASCの発表。新型ロケットは以下3機。

  • 長征5B:長征5の低軌道専用形態(2段ステージを使わない)
  • 長征8(4.5-5ton SSO/2.8ton GTO):長征7の1段を利用した1段回収型ロケット
  • 長征7A:長征7の改良型で3段に長征3BのLOX/LH2ステージを採用

この他、民間企業による打上げも継続する見通し。

  • China Rocket: Smart Dragon固体ロケット(CASCのスピンオフ企業)
  • iSpace: Hyperbola-1固体ロケット(昨年7月に衛星打上げに成功したロケット)
  • Galactic Energy: 固体ロケット
  • OneSpace: 固体ロケット(昨年3月に打上げ失敗)

また、CASICもKuaizhou-11の初号機を打ち上げ予定。

Iridium社,故障でデオービットできていない第1世代衛星の除去について語る

SpaceNews(12/30)
適正価格ならデオービットサービスの採用を考えるとのこと。価格レンジとしては1機当たり$10k程度が望ましい、とのコメントだが、同時に、現状ではこの価格でのサービス提供は不可能との認識も示す。

中国,長征5号の飛行再開フライトに成功

SpaceNews(12/27) Spaceflightnow(12/27) NASA Spaceflight(12/27)
2017年7月の2号機打ち上げ失敗から2年5ヶ月後の飛行再開。失敗原因だった1段エンジンターボポンプの設計変更を採用。打ち上げ能力はGTO 14ton、LEO 25ton。

ロシア,Rockotロケットの最終号機を打上げ

Spaceflightnow(12/27) NASA Spaceflight(12/26)
ウクライナ製部品を製造しているため運用を終了。以前はロシア部品で置き換えたバージョンを開発するとの話もあったが現在では具体的な計画はなく、これまでRockotロケットで打ち上げていた衛星の打上げは、ロシア政府はSoyuz/Angaraで、欧州はVegaで実施される見通し。

USAF SBIRプログラム統括責任者インタビュー

SpaceNews(12/26)
SBIR(Small Business Innovation Research ≒ ベンチャー企業への契約)の2019年度予算は$800M。VCとして見ても大型の部類だが、VCと違って軍を支援できる産業基盤の構築が目的なので、契約に際してEquityは要求しない。フェーズは1,2,3に分かれており、フェーズ1は政府内の顧客発掘作業で典型的には$50k、フェーズ2はプロトタイプ製造とデモで最大$3M、フェーズ3はSBIRから卒業して別の予算で開発する段階。ベンチャー向けの契約であることを考慮してフェーズ1では契約即日銀行口座に$50kを振り込んでいる。また、過去にはSBIR契約を連続して獲得する会社もあったが、産業育成という目的を考慮してこのような方向にはもっていかない意向。

ロシア,Protonロケットで気象衛星を打上げ

SpaceNews(12/24)
今年最後のProton打上げで、今年の打上げは5機。このうち4機はロシア政府ミッションで1機がILSの商業ミッション。なお来年はILSによるProton打上げは計画されていない。