ESA/Roscosmos,ExoMarsミッションを2022年に延期
SpaceNews(3/12)
ロシア担当のロケットと固定プラットフォームの開発は完了しているが、ESA担当のローバーとパラシュートがまだ開発途中で、かつ、いくつかの電子部品はサプライヤへの返却が必要な状況。
ILS社,元ULA幹部を社長に招聘.Soyuzロケットも販売
SpaceNews(3/11)
現在Soyuzの商業打ち上げを行ってるGK Launch Services社との関係は調整中。
宇宙保険のAssure Space社,2020年初からLEO衛星への軌道上衝突リスクを含む保険引き受けを中止
SpaceNews(3/11)
低軌道のデブリリスクが高まっていることへの対応。静止軌道衛星や打上げへの保険は継続して引き受ける。
SLSのコストオーバーラン,議会報告と再評価のレベルを超過
SpaceNews(3/11)
監察総監室(OIG)の評価では、初号機打上げまでの費用はベースラインに対して少なくとも33%超過しており、スケジュール遅延を考慮すると43%以上超過する可能性が高い。当初のArtemis 1プロジェクト費用は$7Bに対して、NASAの見通しは$8.75Bの25%増とされているが、OIGは、NASAが見通しから除いた固体モータとRS25の開発費$889Mを含めると33%超過になると評価。コスト超過が30%を超えた場合、ベースラインの見直しと議会への報告が必要で、議会承認が下りるまで18ヶ月は予算執行を停止する必要がある可能性が高い。コア機体のコスト超過の主要因のひとつはBoeingが製造するコア機体で繰り返し発生した製造品質不良。また、上段ステージであるICPSのコストはほぼ2倍の$358Mになり、NGC社の固体モータもライナーと断熱材に採用した新規材料でトラブルが発生しており、AR社のRS-25エンジンもノズル開発が2年遅延。
小型ロケット業界、価格競争にはならないと予測
SpaceNews(3/10)
Satellite 2020でのRocket Lab, Virgin Orbitのパネルディスカッション。新興企業は超低価格を提示するけれど、それは事業の本質(Capital intensive heavy manufacturing business)を理解できていないから、とのコメント。
Aerojet Rocketdyne社,新たに製造したRS-25エンジンの認定試験用供試体を製造
NASA Spaceflight(3/10)
SSMEの製造中止から10年以上経って初めての新規製造エンジン。SSMEの信頼性を維持しつつコストダウンのための設計変更を行い17の部品(群)を新規設計品に変更する計画。SSMEに順次組み込んで検証試験を実施している。既に、AM製造PSD,HIP接合MCCは試験済。
Momentus社,SpaceXの相乗り打上げを調達し自社製キックステージVigorideによる軌道遷移サービスを提供予定
SpaceNews(3/9)
ペイロード搭載能力は350kgでロケット分離点から高度を300~1200km上昇させた場所に移送可能。
2019年の宇宙スタートアップの資金調達額は$5.7Bで、前年の$3.5Bから大幅増加
SpaceNews(3/9)
全調達金額の70%はSpaceX, Blue Origin, One Web, Virgin Galacticの4社で占める。
レポートはこちら:BRYCE Start-up Space Report 2020
SpaceX社,Falcon 9ロケットで第1世代Dragon最終号機を打上げ
SpaceNews(3/7)
Commercial Resupply Services契約(合計20機)の最終号機。今回のDragonは3回目の飛行で、3回利用するのは3機目。今後のCRS2契約用にはCrew Dragonベースの機体(アボート用のSuperDracoモータをなくして生命維持装置を小型化したバージョン)を適用し、再使用回数は5回の予定。
1段機体の回収にも成功。今回で50回目の成功。前回の海上回収失敗は着陸地点の風が予測と異なっていたことが原因で、回収船への衝突を避けて海面に着水したとのこと。
米宇宙軍2021年度予算案の分析
SpaceNews(3/6)
USSF予算要求額は$15.4B。うち、$10.3Bが研究開発費、$2.4Bが衛星や打上げサービスの調達費、$2.6Bが運営費。
Arianespace社,UAE偵察衛星Falcon Eye 2打上げ用SoyuzロケットのFregatキックステージを交換することを決定
Spaceflightnow(3/6)
点検中に問題が発覚。Tass通信によるとRCS用ヒーターユニットの電気回路に異常があり、ロシアチームは問題ないと評価したものの、顧客要求で機体を交換することにしたとのこと。
Axiom Space社,SpaceX社とISSへのCrew Dragon打上げ契約を締結
SpaceNews(3/5)
民間人3人とAxiom社1人の合計4人が搭乗予定。Axiom社は1/27にNode 2へのドッキング権利をNASAから獲得している。今後、ISSへの飛行を年2回程度実施する計画で、2024年から26年にかけて3個の自社モジュールをISSに結合する。ISS運用停止時には同モジュールを分離して推進・電気モジュールを結合することで独立した民間ステーションとする計画。