Orbital ATK社,CRS1最終号機(OA-11)からフェアリングを改修して打上げ24時間前のレイトアクセスに対応。CRS2ではAntaresロケットも能力向上

NASA Spaceflight(6/1)
現在はHIFでフェアリング結合前に最終カーゴ搭載を行っているが、射点近くでフェアリング結合後に最終アクセスができるように、フェアリングにアクセスドアを設ける改修を実施。
また、CRS2に適用するAntaresロケットは、打ち上げ能力を向上する。形式は230+と呼ばれ、第1段の中央部とLOX前方スカート部の構造を補強する。これにより、1段飛行中の曲げ荷重への耐性を向上し、MaxQでも100%スロットルで飛行可能にする。また、上段モータのCastor XL30の構造やモータケースも、余裕を適正化することで軽量化する。

NASA, LOP-Gの最初のモジュールのドラフトRFPを6月か7月に公開予定

SpaceNews(6/1)
Power and Propulsion ElementのドラフトRFPは、これまで4月に公開予定とされていたが遅れていた。最終的な提案〆切は11月の見通し。主要な仕様として、電力50kWと40kW級電気推進システム(Xe推進薬2ton)を有することとされており、これに加え、地球・月面・輸送機との通信も分担する見通し。要求寿命は15年。

SpaceX社, Falcon Heavyによる商業衛星Arabsat 6Aの打上げを12月〜1月に計画

SpaceNews(6/1)
顧客のArabsat社による情報。なお、FHの2号機はUSAFのSTP-2技術試験衛星を搭載して10月に打ち上げられる予定で、商業初号機は3号機の見通し。ただし、そのあとは、Intelsat, Viasat, Inmarsatが打上げスロットの権利は有しているものの、具体的な衛星が決まっている顧客はいない。

DARPAの軍用LEOコンステレーション検討状況

SpaceNews(5/31)
Blackjackと呼ばれるLEOコンステレーションプロジェクトのRFP提案〆切は6/6。通信と偵察が主ミッションになるが、より複雑な、戦闘管理などの機能を付与することも検討されている。DARPAでは最大8つのバスやペイロードの提供会社に対して$117.5Mを契約する計画。

NASA, CygnusによるISS軌道上昇の試験を実施予定

Planetary Society(5/25)
将来のISS運用に向けたデータ取得。ただし、Node 1は重心にないため、ロシアモジュールのスラスタも噴射して回転を防ぐ。今回の試験噴射では軌道速度を0.1m/s程度増速できる見通し。なお、通常のProgressによる加速では1.5m/s程度増速している。